DML_7767_USA

デッドマン・ラスベガス

dead man・Las Vegas

~~~討伐条件~~~
 「ゲーム」に勝利することにより討伐可能。捕獲するとしたらその場所自体を輸送する・分解して運んでまた組み立てれば、宿主に執着する性質を持つためそのまま安穏と暮らしていることが多い。言わば植物の移植に近い物理的方法が必要。
 廃墟に寄生する胞子型のカミサマである。蔦が張るように建物を侵食していき、完全に寄生すると外見はサーカスなどの移動可能な大型の見世物小屋、内面にはきらびやかなカジノ、という特異な見た目に変わる。中に入らない限りカミサマの側からアクションを起こしたりすることは無い。途方に暮れたように偶に移動するだけである。これは物理的に牽引している訳ではなく、いちいち新たな宿主となる建物に移動して寄生を繰り返すだけで特定のルートやルールもないため、風向きなど胞子を運ぶことさえ出来るのであれば、いきなり市街地に現れるような場面すらある。

 能力として、様々なゲームを中に配置してある。
 スロットやバカラ、ポーカー、ビリヤード、ダーツ、ルーレットなどだ。店員やディーラー役として木造のピエロの人形が置かれており、それらには基本的に何をやっても大勝するように出来るので一瞬で巨万の富を得ることができる他、得たチップを人形に渡して換金することで「会いたい人」や「死に別れた誰か」に巡り会うことも出来る。その際はスーツ姿やバニーガールなどカジノに相応しい衣服で現れ、歓談したり簡単な飲食物を作ってもらったり、ゲームを楽しんだりと生前と変わらないひとときを過ごせる。時折「バグ」のような事態に陥るのか、呼んでもいない人物、世界に居た形跡がない人物も稀に再現する。外にそのまま連れ出したりすることも可能である。ただし、このゲームで得た金銭や巡り会った人は24時間以内に失わなければならないというルールがあり、呼び出した故人からも聞ける他、カジノ中にその注意書きが公正に貼りだされている。そのため破った場合のリスクも重く、カジノのゲーム機の何かに変えられてしまい事実上このカミサマに会いに来てもらえない限りは死亡に等しい。
 金銭の消費は何らかの正当な取引行為でなければならず、捨てたり他人に贈与したような場合はカウントされない。だが取引として成立してさえいれば、等価交換であったり証明が必要だったりという制約はない。人物を失うということに関しては書面的には死だと見られがちだが、実際は最終的に人物がその人物と「一生再会しない」ことさえクリア出来るなら問題はない。そのため時間さえかかるもののこの回答を導く者がいれば被害にあっても帰還することが出来る場合もあり、逆説的に致命的状況でもこのカミサマに逃げ込み犠牲になるだけなった後帰ってくる可能性もあることから、災害や極地からの奇跡の生還のいくつかは、このカミサマによるものであるとされる。

~~~調査報酬~~~
Version.1:関係者の侵蝕を1上昇させる
Version.2:関係者の追憶を1上昇させる
Version.3:関係者の侵蝕を1上昇させる
Version.4:研究データ【7767】解放
Version.5:関係者の侵蝕を1上昇させる

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【報告書】Version.   ○○/○○
【調査員】
【記録員】
__調査報告________

【報告書】Version.1  01/07
【調査員】大江楠美
【記録員】アルマデル第八支部3番小隊所属 大江楠美
__調査報告________
警告 :

当調査レポートは被験者の証言を元に作成されました。
よって当レポートには証言者の主観的な内容が含まれている可能性があります。


記録 001:

2022年1月8日の午前2時頃、被験者は寮を脱走し■■■■■近辺を散歩している最中にDML_7767_USAと遭遇しました。

建物には縦1m横5m程の看板が飾られており、『dead man Las Vegas』と記載されていました。
光源はネオンと酷似しており、電線などは接続されていませんでした*a。

被験者はDML_7767_USAの中に侵入しました。
内は外から見たより広く感じられたと被験者は証言しました。

中にはピエロのような外見の木造マネキン*bが複数確認されており、各々店員やディーラーなどの役割を実行していました。

被験者がテーブルに座ったところ、最初にビラが手渡され、DML_7767_USAで得た資産を全て24時間以内に失うよう警告を受けました。
それから被験者が1時間ほどギャンブルに没頭したところ、全てが最大倍率の結果*cに終わりました。
被験者はチップの入ったバケツを台車で運び換金所へ向かいました。

被験者は受けつけで黒革で装丁されたファイルのようなものを手渡され、
中には『■■■■*d $1』『■■■■*e $200』と人物名と価格が無数に記載されていました。また、その価格は被験者自身が感じていた価値観と一致していました。


被験者は過去に自身の過失により死亡させた友人『■■■■■』(以下イコール生成物Y)を換金所で購入。被験者は対象と口論した末に和解し、付近に存在していたビラとペンを使用し、イコール生成物Yに握手券を11枚作成させました。

被験者は握手券を11枚全てを全資産で購入し、即時使用しました。
その後被験者はイコール生成物Yと接吻し、18時間に渡り行動を共にしました。
被験者はDML_7767_USAの外へ出て、イコール生成物Yと共に飲食店や娯楽施設を利用。
被験者とイコール生成物Yは再びDML_7767_USA内に帰還した後、ババ抜きなどをした後、アルマデル職員全てに支給されている自殺薬をイコール生成物Yに服用させ殺害*f、DML_7767_USAを脱出し、支部に帰還しました。



考察 001:

*a : このことから建物全体は外部のエネルギーに依存しておらず、自ら発光していることが推測されます。

*f : イコール生成物Yは完全に現実に存在したものを再現しており、耐毒性は確認されなかったとのことです。

追加情報 001:


*b : 木造マネキンは外見からは想像できない腕力を有しています。

*c : 最初にブラックジャックを行い、被験者の手札はダイヤのAとハートのQで確定され、ディーラー側はバーストしました。
被験者は賭けに勝ち、資産は倍になりました。
次に『Vegaslot』という名前が彫られたスロットマシーンを使用したところ、最大倍率1000倍の役が成立しました。
被験者の資産は1000倍に増加しました。
最後に被験者がルーレット台に全てのチップをばら撒いたところ、チップは自力で移動し五番に全て積み上げられました。
ルーレット台のボールは五番に止まり、被験者の資産は36倍に増加しました。
*d : 被験者の父親の名前

*e : 被験者の母親の名前



査読 :

アルマデル第八支部3番小隊 小隊長  白 雪




インシデント関係者:


アルマデル第八支部3番小隊 清掃班 大江 楠美




調査レポート作成者:

アルマデル第八支部3番小隊 清掃班 大江 楠美





2022/4/18