創世論とエリアーデの証明

～～～討伐条件～～～
　神出鬼没のその性質から、捕獲も討伐も不可能である。

　エンジンなどかかるはずのない、苔や錆の生えた古い車。

　それは死んだはずの車だ。エンジンもかからないし、ギアだって錆び折れてしまって使い物にならない。
　だが、古く小さなミュージック・コンポは『思い出の曲』を流し続ける。それは時に古い古いクラシックな洋楽を流したり、時にさらに古くから残る『クラシック』を流したり。
　ともすれば、君しか知らない子守唄。それが生きた時代にはなかったであろう、今だけの子守唄。
　とにかくそれは、君の思い出の中にある音楽を流してくれる。

　あるいは、強い意思を持った誰かの『リクエスト』も時に流す。身を隠した誰かの残滓を、そこでは得ることができるかもしれない。

　最後まで聞けば、侵蝕を減少してくれるだろう。その思い出がどれだけの深みを帯びているかによって、癒す力も変化する。

　なお、1曲聞くか損傷を与えると飛び出すように走り去り、ほどけるように消えていく。

　『See you again』と言葉にして、動くはずもないその車は神出鬼没だ。
　去ってしまっても、また会える。『See you again』と言うように。

～～～調査報酬～～～
Version.1：関係者の追憶を1上昇させる
Version.2：関係者の追憶を1上昇させる
Version.3：関係者の侵蝕を2減少させる
Version.4：研究データ【3333】解放
Version.5：関係者の容量を1上昇させる