調査にあたった研究員の周囲のイーコール濃度が急激に増加したこと、イーコールの濃度上昇後他の研究員が同様の場に向かっても姿を見付けることが出来なかったことから、外部から通信機等による干渉は可能であるものの、討伐可能な姿をしていない、隔離された空間型のカミサマであるといえる。その性質から討伐方法は現在の段階では確定しておらず、また、ある程度の研究が済み次第、このカミサマに直接干渉した者は速やかな殺害、または自ら命を絶つことが推奨されている。
SIK_6074_JPN ( 以降、色無七門 ) は高さ5mの鳥居に類似した姿をしており、山の中等に突発的に出現する。
刃物等で鳥居を傷付ける、倒す等といった行為は可能であるが、鳥居を倒した先にはまた別の鳥居が存在し、採取した鳥居の木片も研究員の鞄から消失していたことからこの鳥居は実際には存在せず、色無七門が見せているものであると仮定される。
色無七門の討伐は現状不可能であり、上記の通り門の横を通過したその先にも別の門が存在している。
門に傷を付け、先に進むとその先の門には初めに付けた傷は存在していなかった。しかし、道を戻った所門は変わらず存在していたが、門に付けた傷は確認することが出来なかった。目印として落とした物も消失していたことから、何処かに空間の境目があり、そこを越えると所謂リロードが行われ、初期状態に戻るのではないかと考えられる。
門に危害を加える、横を通る、長時間同じ場所に留まるといった行動で研究員の身体に目立った影響が表れることはなかった。
以降は門を潜った先の記録である。
1門目 ???
門を潜った先の景色はただ横を通過したときのものと差異があるようには感じられなかった。しかし横を通過したときと違い戻ることは出来ず、調査に当たった研究員曰く、〝壁があるわけではないが、その場で足踏みをするような動作しか出来ず外に出ることが出来ない〟とのデータが得られた。同様に道脇の草むらに反れて進むことも出来ず、前に進むときのみ足は普段通りに動かすことが可能であった。人の意識に干渉しているのではないか、との仮説が建てられたが、外に出る、という意思にまでは介入されていないことから、その影響力はそう強いものではないと思われる。
外に出られないこと以外に研究員に及ぼされた影響はなく、前方へと足を進めば入り口と同様の形状をした門が発見された。入り口となった門からその門までの距離は約120m程度であった。周囲の探索後、目立った異常物が発見されなかったことからその門を潜った所、門を通過した研究員の手首付近の空中には慢と書かれた薄く発光する直径3cmの玉が現れた。
その後、周囲を探索した所本来はなかった筈の石畳で出来た横路が発見され、その道を通ると周囲のイーコール濃度は減少、即ち色無七門からの離脱が確認され、それに伴い慢と書かれた玉も消失した。
研究員には戦闘ライセンス【洞察】が追加され、
また、
────1度色無七門をくぐった研究員はそれから7日以内に再度、外部の調査に向かった際色無七門の空間内部に隔離された。
1度門をくぐった研究員は研究データ【6334】が解放される。
※追記事項
調査により判明した7つの門の性質をここに記す。
一門目 色無七門に対する慢心の刷り込み
二門目 急激な食欲の上昇
三門目 突然の好意的感情
四門目 極度の眠気及び気力の減少
五門目 現状に対する怒りの爆発
六門目 同伴者、或いは憧れている存在に対する嫉妬心の暴走
七門目 ■■■剣
~~~調査報酬~~~
Version.1:研究データ【6334】解放
Version.2:研究データ【4613】解放
Version.3:研究データ【0259】解放
Version.4:研究データ【1672】解放
Version.5:研究データ【7821】解放