特殊ハンドアウト

S.HO

特殊ハンドアウトとは作中での役回りやプレイヤー側がキャラクターに与える役割のことである。
それぞれのキャラクターに個性を出したい場合は是非取得してほしい。
ただし、1キャラクターにつきハンドアウトは1つのみ与えられる。あくまで権利である為、ハンドアウトの無いキャラも作成可能である。

愚者の鐵
君は主人公に至極向いていない。才能も無い、通常の人が努力して身に着く経験値や結果が10だとするなら君は調子がいい時で1が良い所だろう。けれど君は此処にいる。それは愚者だからである。失敗や敗北を恐れない愚者だからである。人の価値とは何で決まるのか、君が何かに躓いた時、壁に当たった時、思い出して欲しい。人の価値とは何で決まるのか、君は殴られれば傷付き、蹴倒されれば惨めに地面を這う事だろう。けれど、君は何度だって立ち上がる事が出来る。例え、そのクロガネの意志が見るも無残に砕かれようとも、絶対に、その輝きは失われない。※システム効果※
戦闘、探索、容量の合計が5の状態でキャラメイクする事。代償として死亡判定を想い出(追憶とは別)の数だけ無効化し再度その生存に必要な判定を繰り返す事が出来る。1度使った想い出は2度は使えない。
術式血統
能力を秘めた道具を作るのに必要な【エリアーデの血】を君は継承している。その出自を問わずそういった人種の末裔なのだろう。君の血液はあらゆる組織に重宝され、この学園もまた例外ではない。君という存在が失われると能力を使用する為の装置も作れなくなり、その装置の修復も不可能になってしまう。また、その能力と関連性の強い血統を持つ君は受けた能力の内容を直感的に理解する事が出来るだろう。
※システム効果※
受けたディスコード(能力)による効果を直感的に理解する事が出来る。また、一定数の血液を能力を発現する為の装置(主に時計)に注ぐ事で装置の修繕が可能である。ただし、1日1度のみである。
神聖血統
君はイーコール(能力の元となる粒子)との適合率が凄まじく高く非常に優れた能力者であると言える。その反面、カミサマ(能力を使う化物)との共鳴性も高く普通の能力者よりも更に深く力強く人智を超えた境界の彼方側へと誘われてしまう。その分、君はあらゆる組織にとって便利で脆いガラスの駒であり、あまり厳しい任務に当たることは少ないと言える。その生まれ持った力は君に一体何を見せるのだろうか。
※システム効果※
ディスコード(能力)を2つ選ぶ事が出来る。ただし浸蝕(上限まで溜まると暴走する数値)の上昇率が2倍。
シキガミ
君はカミサマ(能力を使う化物)である。かつて固有の能力を有していた君は人類がカミサマとの共存を選択した事によって説得もしくは保護され、一介の学生としてこの学園に籍を置く事となった。以前の君はどうだったか分からないが今となっては学園関係者とも打ち解け、他の生徒と殆ど変わらない扱いを受けている事だろう。ただし、かつて保有していた固有能力は厳重に制御されてしまっている為、ディスコード(能力)を発動する為の装置に頼らなければならない。
※システム効果※
ライセンス(特技や才能等を記載する欄)に人間の範疇を超えた項目を記載できる。※飛行や壁張り付きや温度感知などの動物的な物を推奨
第三支部
君はこの学園の中でも選りすぐりのエリートである。その殆どが約20年前に祖国(当時第三支部と呼ばれた旧ロシア)がカミサマによる災害で崩壊してしまった時の生き残りの末裔である。君はこの学園にとって心強い仲間であり、この国にとって居なくてはならないヒーローである。
※システム効果※
戦闘、探索、容量の合計が15の状態でキャラメイクする事ができる。
一般生徒
君はただの一般人であり、能力が使えないカカシだ。エキストラだ。もしも誰が死んでも良い様な状況で誰かが死ななければならないのなら、君が死ぬのがきっと妥当だろう。能力を使えない分、他の分野で努力しなければ君は生き残れないだろう。これ以上特筆すべきところはない。授業に戻れ。
※システム効果※
容量を0の状態でキャラメイクする事が出来る。また、今後どのような要因が在ろうとも容量は0から変動しない。ただし任務報酬などでライセンスを取得できる場合、取得数は2倍になる。
二つの道
君はとても慈悲深い人である。君に親しい相手が居るか、はたまたこれから出来るのか分からないが、少なからずそういった間柄の人間が出来る運命にある。何故なら君は慈悲深く魅力的であるから。ただし、いつかその愛情は仇となる。君にとっては幸いとなるかもしれないが、君を想う人にとって、君に想われる人にとって、それは紛れもない悲劇だ。
※システム効果※
交際関係にある特定の相手が死亡判定を受けた場合など、その場に居なくともその時に知らなくとも運命を捻じ曲げて相手を生存させる事が出来る。代償は君が死ぬ事である。
また、互いが存命している間は侵蝕が1日1減少する。
機動要塞
君は機械によって構築された兵器である。ただし、君には人と同等の心が存在する。それはエラーかもしれない、埋め込まれた感情という名のプログラムかもしれない、どちらにしても、君は非常に強靭な身体を有した生徒の一人である。それを命として換算するかは意見が分かれるところだが、我が学園ではそれを生徒として数えている。
※システム効果※
君は決して死ぬ事は無い。もしも死亡判定を受けた場合は、拠点で作り直され、記憶の一部を失って3日後に再起動する事が出来る。ただし再起動する度に侵蝕の現在値が1d3上昇する。
導きの力
君は強い精神力を有している。もしも、多くの人間を導くべき人間が居るとすれば君の様な人間だろう。その意志の強さと包容力は人の荒んだ心を癒し、奮い立たせ、抗う力を与える事だろう。君自身も多くの人間と関わり、互いに感情を震わせ絆によってその意志の強さをより強固な物へと昇華していく。君は他のハンドアウトを持った人間よりも強力な力を持っているわけではない、しかし、君は君であり続ける事が出来る。そして君は誰かを”その人”のままで居させる事が出来る。
※システム効果※
プレイヤーキャラクターと交流した際、互いの侵蝕を3減少させる事ができる。
神託の聲
君はイーコール(能力の元となる粒子)への適応力が異様に高い。それは能力などに影響を与えるものではない。攻撃性や生存性に関わるものではない。しかし、その力は対象を理解する事、対象を知る為の術、すなわち、包容力として君に力を貸すだろう。人語を介さないカミサマ(能力を使う化物)の心象を音声として聞き取る事が可能である。苦痛の悲鳴かもしれない、助けを求める叫びかもしれない、はたまた友好的な言葉かもしれない。少なからず、相手を知る事とは相手を理解し受け入れることにつながる筈である。
※システム効果※
人語を介さないカミサマの心象を声として聞き取る事ができる。更にカミサマと関わる事によって上昇する侵蝕(上限まで溜まると暴走する数値)を半減させる。
叛逆の輪
君は豪運の持ち主である。それは業のなせる事なのかもしれない。少なからず、前世では随分と人類の為にもしくは誰かの為に善行を重ねたのであろう。しかしその豪運は1日に1度と云う限られた転機でのみしか輝く事は無い。その1日にたった1度だけでも運命を変える事が出来るかもしれない力は何物にも代えがたく、あらゆる事象を覆す可能性を秘めている。
※システム効果※
ダイス判定を行う場合、容量を消費してダイスの振り直しが可能。更に追憶を1消費してダイスの出目を1増減させる事ができる。
正義の糧
君は善良である。誰よりも優しく、誰よりも善である。ただし、君はシナリオの進行に伴い、必ずいつか来る転機にロストする事が運命づけられている。それまでに君は多くの友を作り、多くの愛を友に捧げる事だ。それによって、君が君という存在ではなくなったとしても、また友との再会を果たす事が出来るだろう。あくまで、”君自身”は運命を知っているはずもないのだけれど……
※システム効果※
交流した相手が自分を友人以上に親しい相手であると認めた場合、対象の能力を1日1度使用する事が出来る。対象は複数人でも構わない。
奴隷階級
君は奴隷の様な扱いを受けていた者達の末裔である。奴隷階級の多くは約200年前に世界を崩壊させた疑いのあるルクレルク人という人種であった。ルクレルク人の多くは尖った耳と優れた容姿を持っているが、世界を崩壊させた種族として迫害され、その昔、世界に必要の無い捨て駒としてひどい扱いを受けていたが今や迫害は薄れている。残されたのは先祖たちが培った自他を問わない生への執着のみである。
※システム効果※
あらゆる任務で自分以外と同伴した際に同伴者が死亡判定を受けた場合、身代わりになる事が出来る。1日1度自身の部位をひとつ犠牲にして死亡判定を無効化する事ができる。
アポリア
君は何らかの遺伝によって身体の成長が幼くして止まってしまって居る。もしかしたら君の親も幼い容姿のままなのではないだろうか?悲しい事にそれに伴って才能も努力も開花せず、今や一切の成長が停滞している。それは精神もかもしれないし、精神だけは正常に時と共に成長しているのかもしれない。どちらにしても、君は周囲に取り残されるという代償を払ってこの世界への順応性を握らされた。
※システム効果※
どの様な要因が有っても君はライセンス(特技などを記載する欄)が増えない。ただし、侵蝕(上限まで溜まると暴走する数値)の上昇率が0.5倍となる。
また、侵蝕の数値が上昇する度に容量(能力を1日に使える回数)の現在値が同じ数値分だけ回復する。
特権階級
君、もしくは君の親族はこの国で高い地位を有している。その多くは資産家やかつてこの世界を守っていた英雄達の子孫である事が多い。だから君のような有望な人材が戦地に直接赴くことは先ずあり得ないだろう。あるとしたらそれは使えない出来損ない達の尻拭いをする為か、はたまた君にしか成し得ない特殊な任務の時のみである。だからこそ君は他の誰かが達成した任務の調査データを搾取する事が許されている。君の命令には殆どの研究員が逆らえないだろう。
※システム効果※
他人が取得した調査データを閲覧及び閲覧の際の効果を得る事ができる。
また、イベント中に財力や権力を行使する事が出来る。
最終兵器
君が授かったディスコード(能力)はあまりにも強力だった。しかし、不幸な事にその力は一度でも使えば君は人間では居られなくなってしまうだろう。そうなれば人間の知性を持ったまま理性を失い、人の形を保てなくなり、周囲の全てを取り込もうと破壊や殺戮を繰り返すようになる。当然、そうなった君は討伐対象のカミサマ(能力を使う化物)となる。その性質を利用され、君はこの学園の最終兵器として扱われている。他の生徒たちの能力では討伐もままならないカミサマが管轄内に甚大な被害を及ぼそうものならば君は”最終兵器”としてその人格を捨てなければならない。
※システム効果※
1度だけキャラロストを前提に所持している能力を誇張して使用できる。その場合、相手が何であろうと確実に意図した効果を得られるだろう。※選んだディスコード(能力)の記載通りの効果はこのハンドアウトの使用を宣言しない限りそのまま使える
硝子細工
君は非常に身体が脆い。止血が不可能な体質なのかもしれない、表面張力ぎりぎりで保たれた儚い命なのかもしれない、痛覚が異常に発達してしまい損傷を受けることによって精神が崩壊してしまうのかもしれない。いずれにしても、君と言う人間は非常に脆弱で矮小な生き物である事が確定している。その儚さは関わった人間と自分の精神をより強固なものとし、人間としての生への執着をより深める事となる。
※システム効果※
一度でも攻撃や損傷を受けると死亡する。ただし侵蝕(上限まで溜まると暴走する数値)の上昇が半減し、交流の際に得られる追憶が互いに2倍になる。
ドルイド
君はこの世界がコンピュータープログラムの様に構築されているかもしれないという仮説が立証されたこの世界で、能力を構築するプログラムを理解している恐ろしい柔軟性と適応性を持っていると云えよう。それによってどんな恐ろしい人間が出来るか、それは”特殊な能力の発現を実現させられる”という事である。君は従来の能力者の側に蜃気楼のように現れるディスコードは有していない、君がディスコードを発現させたとき、君の身体自体が一時的の君の選んだディスコードへと変貌するのだ。
※システム効果※
選んだディスコードに変身できる。ディスコードに身体能力について明記されていない場合、自身のライセンスをそのまま使用できる。
ペルソナ
君は誤解を受けやすい。その多くはルクレルク人が多く、親が元Arkの者が多いのでは無いだろうか。その真髄は隠蔽にある。誰にも気付かれずに行動できるスパイじみた特技を有しており、君が張り巡らせた伏線が点と点を結び線となりいつしか莫大な術式すら彷彿とさせる大逆転の種子となる事だろう。
※システム効果※
君は秘匿行動が出来る。探索の際には探索ライセンス、戦闘の際は戦闘ライセンス、1章につき何回秘匿行動が出来るかは隠密等のライセンスの数に依存する。また秘匿行動の内容はチャットルームでは■■■などで伏せ、その内容を他者にDM等で共有することを原則とする。
特異点
君は人工的に作られた人型のカミサマである。しかしそれはクローンや人造人間とはまた違う。君は自意識的には完全に人間であるが、その出自はコードやカミサマ専門の研究員達によって作られた。カミサマの素体であるイーコールに人間を構築する化学成分を捕食させ、人工的な人間の遺伝子を組み込んだ結果出来た、数少ない成功事例である。故にカミサマでありながら人間である。
※システム効果※
1日に思い出深いキャラクターの数だけ損傷した部位が急速に再生する。
また、対象がロストした場合、そのキャラクターが取得していたライセンスをひとつ取得する事が出来る。上限はない。
代替の器
君の身体には特殊なカミサマの成分を含んだイーコールが染み付いている。それ故に君の身体は生贄として、または等価交換の代償として大きな価値を孕んでいる。それは魂を甦らせる為の苗となり、屍を再起させる種となる。それ故に君の身体には大きな価値がある。だがそれはあくまで蘇生装置としての価値基準である。君自身を見つめてくれる人間に出逢える確率には期待できないが、この世には数字では表せない何かが必ず存在する。
※システム効果※
他者が死亡した際、自身の部位を1つ(全身の20%以上)犠牲にして対象を蘇生する事ができる。
また、自身の部位を1つ(全身の20%以上)犠牲にする事で自他問わず任意の相手1人の容量を全回復させる事が出来る。
平和の証
君はヒーローだ。つい先日までは何処にでも居るような学生だったかもしれない。年相応の悩みを抱えていたとても平和でとても平凡な学生だったに違いない。しかし、今この瞬間、君はヒーローだ。故に君は決して諦めてはならない。誰かが君に助けを求める限り止まってはならない。誰かが君の背に声援を放ち続ける限り立ち上がらなければならない。何故なら君は。
※システム効果※
声援を受ける事で容量が1回復する。助けを求める声によって30分間のみ任意のライセンスが1段階重複化する。